訴訟、大ポカ、監督解任...。
飛行機事故のシャペコエンセが再び苦境に

  • 沢田啓明●文 text by Sawada Hiroaki photo by Getty Images

 地元メディアは、「もし遺族側の言い分を全面的に認める判決が出たら、クラブは倒産する」と報じている。いずれにせよ、遺族への補償問題を完全に解決するには相当な時間がかかるはず。クラブとしては、根気よく誠実に対応するしかないだろう。

 このようにピッチ内外で厳しい状況が続くが、プリニオ・ダビ・デ・ネス・フィーリョ会長は「クラブのために命を落とした人々の尊厳と名誉を守るためにも、我々は死に物狂いで働き続ける」と宣言。「全国リーグで10位以内に入り、コパ・スダメリカーナでも昨年の快進撃の再現を目指す」と前を向いた。それは、このクラブを心から愛し、何があろうと熱烈にサポートする21万シャペコ市民の共通の願いでもある。

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