若手の「ドイツBチーム」でも強い、レーヴ監督の戦略的な代表づくり (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by Getty Images

 近年のドイツ代表といえば、バイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムントに所属する選手がマジョリティー(多数派)だった。だが、一新されたデンマーク戦ではDFニクラス・ジューレ、MFセバスティアン・ルディ、FWザンドロ・ヴァーグナーとホッフェンハイム所属の選手がもっとも多く先発した。また、この試合ではGKケヴィン・トラップ(パリ・サンジェルマン)、DFマルヴィン・プラッテンハルト(ヘルタ・ベルリン)、MFデミルバイ、MFディエゴ・デンメ(RBライプツィヒ)、FWヴァーグナー、FWアミン・ユネス(アヤックス)と6名もの選手が代表デビューを記録したことも特筆したい。

 デンマーク戦のドイツは、3-4-2-1というフォーメーションだった。これまでドイツは4-2-3-1フォーメーションを基調としていたが、デンマーク戦以降はオーストラリア戦(4-1-4-1)を除いて3バックシステムを採用している。

 6月10日のワールドカップ欧州予選・サンマリノ戦では、3-1-4-2のフォーメーションを敷き、ヴァーグナーがハットトリック、DFジョシュア・キミッヒ(バイエルン)が4アシストを記録して7-0で快勝した。このときのスターティングメンバーを見てほしい。

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