2017.06.19

柴崎岳、1部昇格へ王手のゴール。
お祭り騒ぎにも一人、決勝へ準備開始

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 サンスは柴崎のことを認めており、そんな冗談が飛び出すのもロッカールームの中での関係がいいからだ。「ガクは人間としてもセンセーショナルだし、信じられないようなクオリティーのプレーをする選手だ。最高の喜びを与えくれるならば、もうテネリフェに銅像を建てるべきだろう(笑)」と、最高の賛辞を送っている。

 この試合の主役となった日本人MFは、試合終了後も主役だった。テレビ、ラジオ、新聞、ネットと、あらゆる地元メディアに囲まれて、スペイン初ゴールを決めたアルコルコン戦(5月28日)同様、通訳の力を借りながらも片言のスペイン語でしっかりと、「すでにヘタフェとの決勝に向けて気持ちを切り替えている」と話した。

「試合終了の笛が鳴った時は次のことが浮かびましたし、中2日しかないので、早く休まないとな、と思っている。あまり満足せずにというか......。お祭りムードになっていますけど、あまりそういったものに流されないように、頑張りたいと思います」

 柴崎のコメントはやはり冷静だった。それは日程的にもカディス戦以上に厳しいヘタフェとの戦いが残っていること、その戦いで成功をおさめることが一番の目標であることを理解しているからだろう。

 ヘタフェを破りプリメーラ昇格を決めたその時は、柴崎もスペイン人のような感情の爆発を見せてくれるかもしれない。

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