走行距離1位のリバプールがCLに復帰。連戦の来季はスタミナ勝負に (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 ポジティブな変化は、スタッツからも見て取れる。注目は「チーム走行距離」と「スプリント回数(※プレミアリーグの場合は時速25.2km/h以上の走行数)」。どちらも、リバプールが今季プレミアリーグでトップの数値を叩き出した。

 リバプールの年間チーム走行距離は4311.0km。2位は4196.2kmのバーンリー、3位は4181.0kmのボーンマスで、いずれもハードワークがウリのチームだ。

 一方、リーグ最下位は3819.7kmのマンチェスター・U。1試合平均に換算するとリバプールは113.4km、マンチェスター・Uが100.5kmであり、両者の差は1試合で12.9kmまで広がった。1選手の平均走行距離はおよそ10~11kmであるから、マンチェスター・Uに比べるとリバプールはチーム全体で選手ひとり分、長い距離を走っていたことになる。

 スプリント回数でも、リバプールは21789本(1試合平均=約573.4本)でリーグトップの数字を記録した。2位はマンチェスター・シティの20278本(約533.6本)で、3位につけるのはトッテナム・ホットスパーの20023本(約526.9本)、4位は僅差でアーセナルの20019本(約526.8本)。プレミア王者のチェルシーは7位の19024本(約500.6本)だった。

 こうした数字から見えてくるのは、リバプールが攻守両面で数的優位を保つために長い距離を走り、かつ、ダイナミックでアグレッシブなサッカーを実践していることである。

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