イングランド時代、到来か。U-20W杯に見る世界と日本の勢力図 (6ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 実際、イタリアが優勝候補と目された(それだけの実力もあった)フランスを2-1で下した決勝トーナメント1回戦は、残念ながら日本戦とはまったく次元の異なる試合だった。強度の高いプレーの連続のなか、相手の長所を消しながらスキを突く。そのレベルの高さは、20歳以下の試合とは思えないほどだった。

 ベネズエラにしても、準決勝ではウルグアイを、決勝ではイングランドをジワジワと追いつめていく攻撃に、日本戦では感じなかった迫力があった。最大7試合を戦えるだけの体力的余力があったかという疑問もあり、日本が決勝まで行っていても不思議はなかったと考えるのは、贔屓(ひいき)目が過ぎる。

 本気で東京五輪でのメダル獲得を目指すなら、わずか3年間で詰めなければならない差は相当に大きい。そう認識しておくべきである。

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