バルセロナ新監督にチラつく「ベニテスの大失敗」との不吉な共通点 (4ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Getty Images

 現役時代はバルセロナのアンタッチャブルであったグアルディオラでさえ、監督退任を決意した理由のひとつに、ロッカールームをまとめることに疲れ果てたことを挙げていた。ルイス・エンリケもメッシの起用方法を巡り衝突している。

 最近では、一時は監督候補に挙げられていたルイス・エンリケのセカンドコーチ、フアン・カルロス・ウンスエに「今のような姿勢のままだとロナウジーニョのようになるぞ」と叱責されたネイマールが、同氏が監督になるのであれば「チームを退団する」と話したと言われている。

 強力なタレントが揃うバルセロナのロッカールームをいかにまとめ、選手たちを気持ちよくプレーさせられるかどうか。ピッチの上でのライバルとの戦い以上に、ベンチの奥で自軍の選手をコントロールできるかどうか。そのあたりがラファ・ベニテスの二の舞いになるかどうかの分かれ目になるだろう。


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