激増した3-4-2-1で選出。プレミアリーグ「私的ベスト11」発表 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 一方、左サイドにはダニー・ローズ(トッテナム)も候補だったがアロンソを選んだ。サイドバックながら188cmの長身を誇り、守備時は力強さ、攻撃時には速さを見せつけた。2010年から2013年まで在籍したボルトン時代は線の細さが気になったが、今は身体がひとまわり大きくなり、当たり負けすることもなかった。

 そしてベストイレブン選出でもっとも激戦区だったのが、3-4-2-1の「2」にあたる攻撃的MFだ。アレクシス・サンチェス(アーセナル)、サディオ・マネ(リバプール)、デレ・アリ(トッテナム)、クリスティアン・エリクセン(トッテナム)など"本命"が多数ひしめくが、昨季から見違えるほどパフォーマンスが向上したエデン・アザール(チェルシー)と、最終局面で違いを生み続けたケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)のふたりを選んだ。

 前者のベルギー代表MFは勝負どころの存在感が際立った。スピードギアを一気に上げるドリブルの鋭さ、ペナルティエリア外から枠内に飛ばすミドルシュートの正確さといった個人技はもちろん、連係プレーにも光るものがあった。際立っていたのが、センターフォワードのジエゴ・コスタとのコンビネーション。コスタにいったんボールを預け、敵を釣り出して生まれるスペースにアザールが飛び込む。一連の動きに質の高さが凝縮されていた。

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