ミラン誌編集長から惜別メッセージ。「本田圭佑は物語を作り上げた」 (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ミランはその後、ジャンルカ・ラパドゥーラが1点を追加し、3-0で試合を終えたが、ミラニスタにとって一番印象に残ったのは、他でもない本田のゴールであった。

 この活躍は本田にとってうれしくもあり、同時に苦いものでもあったろう。今季ここまでの本田の出場は計7試合でたったの162分。もし監督がもっとチャンスを与えてくれていたなら、この愛するチームにもっと貢献することができたのに......試合後、チームメイトとピッチを巡りながら、本田はそう思わずにいられなかったはずである。

 シーズン終了まで、そして本田圭佑のミランでの冒険が終わるまで、あと1試合。これまでも噂はあったが、本田はボローニャ戦の後、ミランを出ていくことを正式に発表した。SNSの彼のメッセージはサポーターに捧げられたものだった。

「親愛なるサポーターの皆さん、この3年半は挑戦の連続でしたが、僕を人間として大きく成長させてくれました。僕は今シーズン限りでミランを去りますが、皆さんにまたお目にかかれる日を心待ちにしています。もう選手としてではないかもしれませんが、どんな形で会えるのか楽しみです」

 この言葉にもう何も付け加えるものはないだろう。

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