大迫勇也、今季の活躍を振り返る。
「ケガがなければもっと得点できた」

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

「やっぱり代表でのケガがもったいなかったなと。最後の5、6試合、ケガもあったし、扁桃炎もあってコンディションが整わず、やっと調子が戻ってきたって感じで終わってしまったから。もったいなかったですね。もうちょっと......ゴールも8点くらいはほしかったですね」

 プレーさえできていれば、さらに結果を積み上げることができる自信があっただけに、大迫にも悔いがあるのだろう。

 ただ、シーズンを通してみれば、大きな飛躍を遂げたことに疑いはない。それは大迫が残した結果だけでなく、チームにおける存在感からも明らかだ。今季の中盤以降、もはや大迫はペーター・シュテーガー監督にとって外せない選手になっていた。

 3月のUAE戦で大迫が負傷した際、クラブは「少なくとも3試合に欠場する」と発表していた。しかし、実際は2試合欠場しただけでメンバー入りし、そのボルシアMG戦では後半から緊急出場した。早く復帰したいという大迫の想いももちろんあったが、シュテーガー監督の強い要望があったことは間違いない。

 シュテーガー監督にとって、大迫はチームの足りない部分を補う重要なピースだった。

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