悩み深める岡崎慎司。「スーパーゴール」直後の試合でも45分交代 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 岡崎は、レスターの戦術上のキーマンである。前線からプレスをかけ、ボールを奪ってすばやく前線につなげる。岡崎の動きがレスターのストロングポイントに直結しているといっても過言ではない。しかし、ひとたびチームが機能しなくなると、岡崎に代えて違う選手を投入する。キーマンであるがゆえ、システムを変更するときに迷うことなく交代を命じられてしまう。

 こうした一連の流れは今シーズンのみならず、昨シーズンから何度も、何度も繰り返されてきたことである。ただ今回は、前節マンチェスター・C戦でゴールを決めた直後の試合だ。それだけに、岡崎も「やり切れなさ」と「難しさ」を強く感じていた。

「シェイクスピア監督が指揮を執り始めて、自分が重要だと思って使ってくれるようになった。でも、チームの歯車が噛み合わなくなると、『そのピースは必要じゃない』と判断されてしまう。だから自分も『なにしているん、俺?』となってしまう。チームの出来に影響されるのが今の立ち位置。これをこのまま続けていっていいものなのか。そこに満足してしまうと、『このまま"レスターの岡崎"で終わってしまうのではないか?』という不安に駆られる。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る