悩み深める岡崎慎司。
「スーパーゴール」直後の試合でも45分交代

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 前半だけで交代するのは今季7度目。前節のマンチェスター・シティ戦で敵将ジョゼップ・グアルディオラ監督に「規格外のゴール」と褒められ、クレイグ・シェイクスピア監督も「岡崎のクオリティは、あのゴールで証明された」と語っていた直後の試合であったが、これまでとシナリオは変わらなかった。

 岡崎は思いの丈を口にする。

「前の試合で点を獲ったから、気持ちとしては自分の可能性にかけてほしかった。だけど結局、自分の立ち位置は変わらないわけじゃないですか。監督がそうやって褒めていたとしても、『シンジはあのゴールを決めているから、次の試合でも期待したい』とはならない。そういう意味では、(前半だけで交代させられることも)固定のシナリオというか。ちょっとやそっとじゃ、今の立ち位置は動かない。そう考えたくはないが、自分としても『もう代わるだろうな』と思ったし、0−2になった時点で『ああ、今日は45分しかないな』と考えてしまう。

 0−1で折り返していたとしても、自分が代えられていたと思うんですよ。本当に難しい立ち位置で勝負している。一方で1試合に1回、来るか来ないかというラストパスを待ち続けている。ただ、『そこを決めればなぁ』となっても、なかなか(難しい)」

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