1部昇格でシュツットガルト残留か。浅野拓磨「引っ越し面倒だし(笑)」 (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「得点への欲がなくなることはないですけど、ずっとチームの勝利を考えて、何ができるかを考えているからこそ、試合が終わった後はまずチームが勝ってうれしいなと思える。でも、その次くらいに、ゴールを取れなくて悔しいなと思いますけど(笑)。そこはバランスが取れているかなと思います」

 アーセナルからシュツットガルトに1年間のレンタルで貸し出されている浅野は、来季の去就も決めなくてはならない。

「こっちでも全然いいんです。このチームも好きなので。もう1年やれたらやれたで、いいチームでやれるな、と。満足してやれると思います。家もこっちにありますし、引っ越しが面倒くさかったり、というのもあると思うので」

 周囲を爆笑させると、「冗談ですよ」と付け加えた。

 一部には、レンタルの1年延長が決定しているという話も出ているが、本人は未確認のようだ。「どうなるか、まったくわからないんです。僕自身も楽しみですね」と言い切るあたりに、心の余裕や器の大きさを感じさせる。

 アーセナルに戻るよりも、シュツットガルトに残りブンデス1部で出場経験を重ねるほうが得策にも思えるが、浅野のこの夏の動向に注目したい。

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