ドルトムントの様子がおかしい。「監督問題」が香川真司の残留に影響か (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 2年目となる監督を「今の監督」と表現したあたりも気になるし、「状況を受け入れるばかりでは......」というくだりも引っかかった。このチームで状況を打開するというだけでなく、そこには、自分から動いて、つまり移籍することで打開することも選択肢に入っているように聞こえた。

 一方で、推測の域を出ないが、トゥヘルの去就次第で香川のドルトムント残留の可能性は高まるような気もする。この2年間、香川に監督の采配や起用法について尋ねても、ほとんどいい顔をすることはなかった。それが全てを物語っているように思う。

 アウクスブルク戦後、ドイツメディアでトゥヘルとクラブ幹部の確執や去就に関する報道が過熱していることについて、チームの雰囲気に影響がないかと聞いてみた。

「別にそんなに影響なかったですけど......。試合に影響が出ることはないですね」

 あくまで「試合に影響が出ることはない」というのは、何を意味しているのだろうか。


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