FWとしてこのままでいいのか...。
岡崎慎司を悩ます「65分問題」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 昨年9月のリバプール戦では、ミドルシュートを大きく外した直後に交代を命じられた。何度もチャレンジしてゴールの糸口を見つけていくFWとしては、こうした采配にやり切れなさを感じることだろう。また、岡崎の動き出しに合わせて味方から鋭いクロスが入ることもほとんどない。クロスの場合は、むしろ「自分から合わせにいってる」という。こうなると、ゴールを決める難易度はさらに上がる。

「結果が出れば僕もなんとでも言えるんですけど、結果が出ていないので。『得点感覚がなくなっているのでは?』みたいに言われてもしょうがないと思いますけど、自分のなかでは本当に、限界とまでは言わないけど、今できる最大の飛び込みを(ゴール前で)しているつもり。自分が自分に一番期待している。やっぱり、もっと期待されたい」

 選手交代時に岡崎が見せた納得のいかない表情──。守備だけをすればいいのか? だから後半途中で交代を命じられるのか?

 交代時にはスタンドからスタンディングオベーションが起きたが、その裏で岡崎は自問自答を繰り返している。

■海外サッカー 記事一覧>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る