FWとしてこのままでいいのか...。岡崎慎司を悩ます「65分問題」 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

「やっぱり、もっと期待されたい。『お前は役割を終えたら、いいよ』みたいな感じになるのは嫌なので。そういう風に使われるのが一番嫌(苦笑)。そういう意味で、チームに自分の考えを話していきたいと思う。点を獲ったり調子がよかったら、『もっと(出場時間を)延ばしてほしい』と。やっぱり意志が、来シーズンは必要になってくる。それだったら、先発で使わないでサブに置いてもらったほうがいい。サブでもいいから『得点チャンスに決めてくれ』と言われたい。

 簡単に落として、守備をして。『なんか、このままで俺はいいのかな?』とか(思ってしまう)。FWってやっぱり、チャレンジしてナンボじゃないですか。『ミスしたら交代』という雰囲気になっていたら、やっぱり厳しいと思うんです。FWで大事なのは、自分がほしいところに何回も(パスが)くるかどうか。(パスが)通るか、通らないかというよりも、『あ、行ける』っていう感覚が必要になると思います」

 ストライカーというポジションは、試合のなかで消えていたとしても、勝敗を決める"一発"を決めさえすれば高く評価される。しかし、同じFWでも岡崎の立ち位置は大きく異なる。

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