FWとしてこのままでいいのか...。岡崎慎司を悩ます「65分問題」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

(ラニエリ)監督も『どうしたらいいのか?』って悩んでいたところがあって、露骨に選手にも伝わっていた。それで、フロント(クラブ首脳陣)が『監督を代えなきゃ』と考えるようになったと思う。監督交代がひとつの起爆剤になった。降格していたら何も言えないが、結果として自分たちは降格しなかった。そこは胸を張っていいんじゃないか」

 しかし、質疑応答が岡崎自身に関する話になると、表情が曇り始めた。

 ワトフォード戦で2試合連続の先発出場を果たすも、得点はなく、シュートの数もゼロ。ゴール前に詰め、あとワンタッチできれば......という惜しいチャンスが2度あったが、いずれも相手選手に阻まれた。しかも、63分で途中交代。ピッチを去る際の悔しそうな表情が、消化不良の一戦であったことを物語っていた。

 今季の出場記録を紐解くと、リーグ戦の先発数は19試合。そのうちフル出場を果たしたのは、10月に行なわれたクリスタル・パレス戦の1試合しかない。残りの試合はすべて途中交代を命じられている。

 そこで、「1試合の平均出場時間」を計算してみた。先発19試合での平均出場時間は「約66分」。前半だけでの交代も少なくなかったラニエリ前監督時代は「約65分」で、シェイクスピア政権移行後は「約69分」と少しだけ伸びているものの、それでも60分台に突入すると交代になる確率が高まる。

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