「元オランダ代表カイト」から岡崎慎司の現状を考えてみる (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 ところがレスターは、試合終了5分前にオウンゴールを許してしまう。1点を追いかける立場に回ったレスターに、またとないチャンスが訪れたのは後半ロスタイムのことだった。

 グラウンダーのクロスボールに、岡崎はニアサイドへ飛び込む。しかし、身体ごと飛び込んだDFガブリエル・パウリスタにシュートはブロックされ、4ヵ月ぶりのゴールは叶わなかった。この試合で先発落ちし、リーグ戦で3試合連続のベンチスタートになった岡崎は、自戒の念を込めて語る。

「あれを決めきれないから、こういう立ち位置になっていてもしようがない。そう改めて思います。クロスボールのスピードがゆっくり来たので、だからこそ自分からボールを迎えにいって思いっきり振り抜けばよかった。相手がブロックしても止められないようなシュートを打つのが一番よかったと思う。自信があれば打ち抜けた。

 残り5試合? ゴールを獲りたい。(守備やつなぎ役としての)役割はあるにしても、FWで2点というのは、やはり納得がいかないので。でも、自分のやることは変わらない。このレスターで出せるところはすべて出している。あとはゴール。それ以外ないですね」

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