ミランでのプレーは見納めか。本田圭佑がエンポリ戦に出場した事情 (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 我々がこのコラムで何度も繰り返してきたことだ。モンテッラは本田のことを選手としてもプロとしても高く評価している。ただモンテッラは、彼のことを2トップの下でプレーするトレクアルティスタであるとみなしている。今シーズンのミランの基本は3トップ制で、本田のプレーするポジションがないのが現状だ。

 2014年1月にミランに来てから、本田は右サイドでプレーすることも覚えたが、そのポジションには現在、スソがいる。スソは期待通りの結果を出しており、すでにチームには欠かせない存在になっている。

 またスソの控えとしても、モンテッラは別の選手を考えている。実際、スソがケガで離脱中、右サイドのポジションは、冬のメルカートでエバートンから移籍してきたジェラール・デウロフェウ(本来は左サイドの選手。エンポリ戦でも左サイドで先発出場)がカバーしていた。

 今シーズンも残すところあと5試合になった。背番号10の本田の姿をもう一度ピッチで見られる可能性は、残念ながらとても低い。ミランとシーズン末で契約の切れる彼は、その後、新天地を求めてミラノを旅立つことがもう決まっている。

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