突然ダービーにフル出場。それでも長友佑都は今夏インテルを出ていく (2ページ目)

  • マッテオ・ブレーガ●文 text by Matteo Brega 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 そこで長友とダビデ・サントンはミラノを出ていく道を選択することになるだろう。一方、ダニーロ・ダンブロージオは残る道をとって、2022年まで契約を更新した。昨年夏にジェノアから獲得したクリスティアン・アンサルディと残ったポジションを争うことになりそうだ。          

 オーナー企業の蘇寧は今、インテルの大幅な改革と若返りを図っている。昨年の夏のメルカートでは、まだオーナーに就任したばかりで勝手が分からず、ジョアン・マリオとガブリエウ・バルボサを獲得したにとどまったが、今シーズンは彼らもオーナーとして1シーズンを過ごし、チーム運営にどうやって関わり、そしてどのように口を出したらいいかを学んできた。この夏はメルカートにも大きく関わってくるだろう。

 彼らの改革はもしかしたら、まず監督から始まるかもしれない。ヨーロッパリーグ(EL)でもコッパイタリアでも敗退し、リーグでも順位を下げている今、ピオリがこのままインテルベンチに残るかどうかは微妙だ。

 新監督候補には現アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督やチェルシーのアントニオ・コンテ監督の名前が挙がっている。彼らを獲得するために蘇寧はかなりの金額を用意しているとも聞く。また彼らの他にも、候補リストにはルチアーノ・スパレッティ(ローマ)、マウリシオ・ポチェッティーノ(トッテナム)、ウナイ・エメリ(PSG)などの名前が挙がっている。

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