岡崎慎司が漏らす苦悩。「守備でがんばる」評価はもう、お腹いっぱい (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 だが、この大胆な采配でレスターに勢いが戻った。とりわけ効果的だったのが、3-4-2-1の「4」の位置に入ったウィングバック。両サイドを広く使った攻撃でチャンスを生み、高さのあるウジョアも前線の基準点として役割をこなした。

 岡崎のプレースタイルでいえば、このフォーメーションなら「2」の位置でプレーできるが、入ったのはバーディーとマフレズ。単独突破が可能で、ゴールやアシストの結果も残しているふたりをシェイクスピア監督は起用した。

「あのフォーメーションだったら、前線でごちゃごちゃになるから、自分もセカンドボールを拾えて決められるチャンスがあったと思う......。そこでの仕事を認められていないっていう風に思った。何度もこういう経験はレスターでしているけど、またこういう風になるんだなと。戦術的な交代だということはわかっていても、受け入れられない部分がある。ただ、自分がFWとしてゴールを決め切れなかったことがあるから、認められていないという......。

『味方を生かす』とか、『守備でがんばる』とか、そういうプレーの評価はもうお腹いっぱい。それって結局、勝っているから評価されること。自分のプレーがよくても、負けていれば交代させられる。それで『自分は何もしていなかった』ということを何回も味わっている。やっぱり、チームのなかで何かしらの変化を自分がつけられるようにならないと。改めて、今のレスターでの立ち位置を変えたいなって思いました」

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る