内田篤人、2年ぶりリーグ戦ベンチ入り。
「みんな俺のことを知らない」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「よかったよ、一応メンバーに入れたのは。試合ができると監督が思ってくれているということだから」

「監督から使える選手だと認識されることがやはり重要?」と、合いの手を入れてみる。

「そうそう。俺がいくら口で言っても......(プレーで示さないといけない)。監督は練習をちゃんと見てるから、100パーセントできる状態じゃないと使わない」

 久々のリーグ戦ではあるが、すでに練習には完全復帰している。この日は出場には至らなかったということもあり、特別な感慨はなかったようだ。

「出たいは出たかったけどね。練習をやってく中で自分がちょっとずつやれるなという部分もあるけれど、長い間休んでいたから、(まだ時間がかかる)という部分もあるし。そこらへんは時間と自分の練習の質と量だから。自分がケガして自分が問題を抱えたのだから、自分で解決していかないと」

 リーグ戦は残り5試合。ELも結果次第でまだ試合が残っている。次なるステップは形式だけでない戦力としての試合出場となる。現実的にそれはいつごろになるのか。試合スケジュールを見ながら内田は目標を定めようとしている。

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