「使ってもらえないかも」。岡崎慎司が語ったアトレティコ戦への危機感 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 クリスタル・パレス戦でFWジェイミー・バーディーと2トップを組んだのは、1月2日のミドルスブラ戦以来の先発となるFWレオナルド・ウジョアだった。冬の市場で移籍を志願しながらクラウディオ・ラニエリ前監督に慰留され、出ていけなかったアルゼンチン人FWが約3ヵ月ぶりに先発した。

 試合では、そのウジョアの高さを活かす攻撃が目についた。バーディーのスピードを使った速攻が多かったが、前線の基準点として機能するウジョアにロングボールを入れる攻撃も織り交ぜていた。

 振り返れば、アトレティコとの第1レグでは、レスターの生命線である「プレッシングサッカー」が完全に封じられた。プレスをかけようとも、相手からボールを奪えない。敵の攻撃を警戒し、中盤以下の後方部も前に押し上げられない。結果として、レスターはよさを出せなかった。

 さらに、ひんぱんに中盤まで降下してくるアトレティコのFWアントワーヌ・グリーズマンに手を焼き、後半からシステムを4-4-2から中盤を厚くした4-1-4-1にチェンジ。戦術変更の犠牲となる形で、FWの岡崎はハーフタイムに交代を命じられた。

 よって、クレイグ・シェイクスピア監督がこのクリスタル・パレス戦で新たな試みをテストした、というのが岡崎の見立てであった。

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