香川真司が語った爆発事件の恐怖。「僕たちが狙われたわけですから」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「気持ちの整理はなかなかしづらいことではあります。今週を乗り切るとか、そういうことではなくて、時間が必要なのかなと思います」

 事件については少し長い時間をかけて消化していく必要があるようだ。「夜は眠れているのか」と問われた香川は、「うーん、なんか......あまり(睡眠は)取れてはいないですけどね、個人的には」と、影響が大きかったことを明かした。

「日常生活も、ここ1日、2日は落ち着いた感じはちょっとありましたけど、まだまだ恐怖心が......。ましてや標的になったわけですから、僕たちは。街ではなくて、クラブチームという単体といったら変ですけど、完全に僕たちが狙われたっていうのは、ニュースを見るたびに恐ろしいことですし」

 事件の翌日にモナコ戦が行なわれたことについても、ひと言あった。

「難しかったですし、明らかに試合をするべきでなかったのは間違いないでしょうね。ただ、試合をやらざるを得なかったので、サポーターが入ってくれてよかった。個人的には結果よりも、試合が終われたことや、チームのみんなでやり切ったという気持ちが強かった。個人的な結果(モナコ戦では1ゴール、1アシスト)に対する嬉しさとかは特になく、みんながこの厳しい中、やり切れたことが一番大事。ただ、(試合を)やれる状態ではなかったですね」

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