6連勝のレスター岡崎慎司。自信があるから「チーム内競争」を歓迎 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 それでも岡崎は「グレイが(ボールを)持ったときは、自分は常に対角線に走ってスルーパスをもらえる準備をしていた」という。岡崎の「フリーランの巧さ」や「仕掛けの動き」を、依然としてチーム全体で活かしきれていないのだろう。

 試合の流れが大きく変わったのは、62分の交代策から。「岡崎→イスラム・スリマニ」と「グレイ→マーク・オルブライトン」の2枚替えで試合の流れがレスターに傾き、69分にスリマニの先制ゴールが生まれた。その9分後にバーディーが追加点を奪取。途中交代で入ったオルブライトンが2アシストの活躍を見せるなど、シェイクスピア監督の交代策が見事にハマった。

 岡崎も「僕が交代したあたりから、相手がかなり疲れていた。僕も最後は割り切ってゴール前にいて、点を狙いにいった。ゴール前にスペースが空いてきたので、あのタイミングでスリマニを入れたのもよかったかなって感じがします」と、試合状況から決断した交代策がターニングポイントになったことを認めた。

 では、スリマニが得点を挙げたことで、岡崎の座は危うくなるのか――。「危機感? 僕はまったくそう思わないですよ」(岡崎)との考えに筆者も同感だ。

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