6連勝のレスター岡崎慎司。自信があるから「チーム内競争」を歓迎 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 そして、6試合連続の先発出場を果たした岡崎慎司も大きなインパクトを残せなかった。前半に3本のシュートを放ったが、後半に入ると存在感が希薄に。56分に最前線に陣取るFWジェイミー・バーディーへのスルーパスが大きく外れたときは、場内から大きなため息が漏れた。

 冴えなかったチームパフォーマンスに引きずられるように、62分にFWイスラム・スリマニと交代。「前節のストーク戦と違うのは、自分のクオリティもちょっと低かった。ボールを取られる場面が多かった」と、本人も反省の言葉を口にした。

 ただ、プレー面での難しさもあった。「自分がほしいスポットでボールを受けられなかった。ミドルエリアでしかボールを受け取れないんで」と岡崎が嘆いたように、ゴール前に走り込んでもラストパスが出てこないのだ。

 とりわけ、左サイドMFとして先発したデマライ・グレイは、FWの岡崎がフリーになっても、左SBのクリスティアン・フックスがタッチライン際を駆け上がっても、まったく"お構いなし"。ボールを持った瞬間からシュートを打つことしか考えていないようで、若さゆえのアピール精神が悪い方向に出てしまっている。彼にとってクロスボールを上げるというのは、シュートを打つことが不可能なときのセカンドオプションでしかない。

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る