連続スタメン&初ゴールでハッスル中。香川真司の何が変わったのか (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 この日は先制点につながるファウルを奪い、3点目のアシストもした。3-0で勝ったチームの全得点に絡む活躍ぶりに、ビルト紙の採点(6段階評価で最高は1、最低は6)ではGKロマン・ビュルキと並んで2を獲得(他の先発8選手は3、ラファエル・ゲレイロが4)、高く評価された。

 香川が先発に定着したのは最近のことだ。リーグ戦では4試合連続、ドイツ杯も入れれば公式戦5戦連続で先発し、ほぼフル出場している。そこにはマルコ・ロイスとアンドレ・シュールレが負傷、マリオ・ゲッツェが病気で離脱というチーム事情も関係しているのは確かだろう。だがこの5試合で徐々に信頼を勝ち取り、前節のシャルケとのダービーでは1アシスト、そしてこのハンブルガー戦は1ゴール1アシストと、結果に結びつくようになってきた。

 香川によれば、プレー上、重要な変化があったようだ。ハンブルガー戦後にこんな話をしている。

「試合の流れを見て、(ボールを)受けた時やボールに絡んだ時にしっかりやろうというのは意識していました。それ以外はうまく、ソツなくと言ったら変ですけど......。シャルケ戦もそうでしたけど、そういう(よくない)流れでも勝ち切ったことはよかったと思う。決してベストのゲームではないですけど、こういうゲームは今後も出てくると思う。そういう意味では要所要所で、やれていたかなと思います」

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