2017.04.01

W杯が危ういオランダ。
空席の新監督候補にビッグネームが次々と浮上

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

「もちろん、立ち上がりはデ・リフトの個人的なミスがあっての失点だった。だが、チーム全体としてダメだった。開始5分で失点しても、アディショナルタイムを含めれば残りはあと90分もあったのに、チームとしてリアクション(逆境を跳ね返すような反応)を示せなかった」(ファント・シップ)

 試合後、記者会見場に打ちひしがれた表情のブリント監督が現れた。

「誰もがこの試合の重要性をわかっていた。ブルガリア戦と(6月の)ルクセンブルク戦に連勝して、Aグループ2位に向けていいポジションを取り、あわよくば首位も狙える位置にいたかった。正直言って、ロシアW杯への道は少しばかり難しくなった。これからKNVB(オランダサッカー協会)と話し合うことになるが、自ら辞めることはない。私はまだ、このチームを建て直すことができると思っている」

 すでにソフィアは真夜中の1時になっていた。ミックスゾーンに向かうと、すでに選手はいなかった。オランダ人記者は「これまでのオランダ代表のなかで最悪の試合だった。ブリントは終わったね。(ゲーム)オーバーだ」とつぶやいた。

 それはオランダ人の総意でもあった。全国紙『アルヘメーン・ダッハブラット』が実施した緊急アンケートでは、実に96%もの読者が「ブリントを解任すべき」と答えている。どんなにブリントがファイティングポーズを取り続けても、解任は避けようがなく、あとはタイミングの問題だけとなった。