2017.03.30

ゴール量産のネイマールと
暴言騒動のメッシ。W杯南米予選の明暗

  • 三村高之●文・写真 text&photo by Mimura Takayuki

 アルゼンチンの順位はこれで3位となった。しかし、この試合でのメッシの言動が思わぬアクシデントを生む。タッチライン際で自らのファールを取られた彼は、副審に何かを言い、さらに試合終了後も詰め寄った。テレビに映ったこのシーンをFIFAが問題視。ブラジルの審判団は、試合中の発言は「聞こえなかった」と言い、試合後のシーンについても、「(スペイン語なので)理解できなかった」と明言している。しかしFIFAは、口の動きから侮辱的発言をしたと判断し、メッシに4試合の出場停止を科したのだ。

 メッシが言ったとされるのは定番の罵り言葉なので、隣国のブラジル人にも知られている。ましてや国際審判員なら、常識としてスペイン語の侮蔑的言葉は知っているはず。その審判員が「理解できなかった」と言っているのに、「確かに言った」とFIFAが断定するのは、いささか不可解な話だ。さらに、出場停止の処分が下されたのは、28日の第14節ボリビア戦当日。メッシは先発予定だったので、急遽、選手の入れ替えと戦術の見直しを強いられることとなった。

 23日の”事件”の処分発表を、なぜ28日まで引き延ばしたのか。