2017.03.30

ゴール量産のネイマールと
暴言騒動のメッシ。W杯南米予選の明暗

  • 三村高之●文・写真 text&photo by Mimura Takayuki

 同日に行なわれたアルゼンチン対チリでは、ブエノスアイレスのリーベルプレートスタジアムに、2014年W杯の壮行試合以来、1026日ぶりにメッシが戻ってきた。メッシだけでなく、代表がこのスタジアムでプレーするのは久し振りのことだった。

 1986年W杯の決勝会場で”代表の聖地”でもあるリーベルスタジアムだが、昨年のホームゲームはすべて地方で行なわれた。代表のトレーニング・宿泊施設はブエノスアイレス空港のすぐ近くにあり、リーベルスタジアムへも小1時間で移動できる。ヨーロッパからの長旅で疲れている選手には理想的な環境といえる。

 ところが地方開催だと、前日移動しなければならず、距離も隣国ウルグアイへ行くより遠くなる。ホームのアドバンテージを自ら放棄しているようなものだ。これが大きく影響し、昨年10月にはプレーオフ圏外の6位まで順位を落としたため、エドガルド・バウサ監督はブエノスアイレス開催を強く望んでいた。

 チリ戦は、決して内容はよくなかったものの、メッシのPKにより1-0の勝利を飾った。相手のチリは、2015年のコパ・アメリカと昨年のコパ・アメリカ100周年記念大会の決勝で、2年連続してアルゼンチンを下した難敵だけに、勝ち点3を得ることが何より重要だった。