内田篤人、2年ぶり90分間出場。「1日たっても痛くないのが嬉しい」 (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 千葉格/アフロ●写真 photo by Chiba Itaru/AFLO

 この一戦をチームのオフィシャルメディアは、内田だけでなく、コケの復帰戦としても大々的に謳っていた。コケは今季の新加入選手ながら、後十字じん帯断裂でまだ一度もプレーしていない。

「コケの方が先に(公式戦出場の)チャンスくるんじゃないかな。俺はその後だと思う。俺はまず、ケガをしていないこの状態での練習を続けることだね」

 遠回りをしてきた分、はやる気持ちを御する術を身につけてもきた。

「一番嬉しいのは、1日たっても痛いところがないこと。ケガしたところも、内転筋も腿うらも、普通のいい感じの筋肉痛。リバウンドがきてないからね」

 それがこれまでとの何よりの違いだった。そしてこんなことを嬉しそうに明かした。

「ヨメも『試合、全部出たの?』って聞いてきたんだよね」

 ようやく家族を安心させられる。そんな思いもあるのかもしれない。外野としては、これで本格的な実戦復帰はいつになるのかなどと考えてしまうが、過剰な期待は禁物だろう。こちらも冷静になり、まずは今回の着実な一歩に拍手を送りたい。


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