マルセイユで不動のレギュラー。酒井宏樹は「ハリル戦術がよくわかる」 (6ページ目)

  • 小川由紀子●文・写真 text & photo by Ogawa Yukiko

 前回のブラジル大会では、23人のメンバーに入りつつも本戦では出場機会なく終わった。来年のロシア大会にもし出場が決まれば、今度は自分が主力の一員として予選を勝ち抜いたW杯。本戦でプレーしたい、という思いもいっそう強いはずだ。

「そうですね。僕自身にとって単純にワールドカップに出場する、というのは夢でもあります。僕的には、ここ2年、ワールドカップまでがサッカー人生が成功するか、失敗するかのふるいにかけられる時期だと思っています。でも、クラブで何ができるかが代表に関わってくると思うので、そこで自分のレベルを上げないと代表で発揮できるパフォーマンスが違ってくる。その意味でも次のW杯までのこの2年は自分のキャリアの中でも、ものすごく大事だと思ってます」

 まずは昨年9月、ホームで敗れたUAEとの重要なアウェー戦。連敗は許されない。

「それこそ何がなんでも勝つ......最後はいざとなったら、手でも決めます!」

 2010年のW杯で相手のゴールを手で阻止したウルグアイ代表、ルイス・スアレス。もちろん、実際に酒井が手で決めることはないだろうが、スアレスにも負けない勝利への執念でこの予選に挑むと、酒井宏樹は誓った。

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