高度な英語力と経験値。吉田麻也のキャプテンシーは長谷部に劣らない (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 これまで代表でリーダーシップを発揮してきた長谷部の穴を埋めるのは簡単な作業ではないが、28歳という年齢、好調なプレーを見せている点を踏まえれば、当然、吉田も主将候補に入ってくるだろう(執筆時は主将未定)。「考えるよりも先に英語が出るようになった」という語学力があれば、審判団との交渉もまったく支障はない。オーバーエイジ枠で参加した2012年のロンドン五輪では、主将として4位進出にも貢献した。

 長谷部を欠いて挑むW杯アジア最終予選のUAE戦について、吉田は次のように語っている。

「中東でのアウェー戦では、監督が言っているように経験が非常に大事になってくる。もちろん、戦力としても(長谷部は)ブンデスで今シーズン(試合に)あれだけたくさん出ている。好調な選手が抜けることになるし、キャプテンだし。痛いと思いますけど、それは長谷部さんだけではなく、本田(圭佑)さんだったり、(長友)佑都くんだったり、他の人のシチュエーションでも同じ。

 誰かが欠けるということは、予選を通じて必ずあること。これから先、もしかしたら僕が累積(警告)で出られないかもしれない。もしかしたら、それはキーパーかもしれない。そういうことはありえるので、そこでチームとしての真価が問われると思う」

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