高度な英語力と経験値。吉田麻也のキャプテンシーは長谷部に劣らない (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

「いい選手もたくさん見てきた。(オランダ代表CBのフィルジル・)ファン・ダイクは知ってのとおりいい選手です。(ポルトガル代表CBの)ジョゼ(・フォンテ)は僕の前からいて、リーグ・ワン(英3部)から経験して成り上がってきた選手。(現リバプールでクロアチア代表CBのデヤン・)ロブレンもそうですけど、いい選手からいろんなことを学ばせてもらえている。(自分自身)いろんな失敗をして、どうしなきゃいけないかっていうのを試行錯誤して今に至るので。それが、少しずつ結果を出す試合が多くなっている理由だと思う」

 このような姿勢が認められ、FAカップ3回戦・再試合のノリッジ・シティ戦ではキャプテンに指名された。本人は「在籍年数の順って感じ」と笑って謙遜したが、監督や仲間からの信頼と人望、吉田自身の確かなパフォーマンス、そして高度な英語力がなければ実現しなかった。吉田の主将任命は、サウサンプトンにおける「成長の証」でもあったのだ。

 こうしたなか、W杯アジア最終予選・UAE戦直前のタイミングで、日本代表の主将を務める長谷部誠(フランクフルト)の離脱が決まった。

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