小林祐希がヘーレンフェーンの「リーダー&夕食番長」になっていた (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by SC Heerenveen

 この記事を読んだセンターバックのジェリー・セント・ジュステは、「フットボール・インターナショナルはこの国で一番でかい雑誌なんだ。ここに掲載されるには本当にいいプレーをしていないと無理。俺だってこの雑誌に毎週載りたいんだ。だから、お前はすごいよ」と小林に言ってきたという。

 ストレッペル監督は小林のことを「インテリジェンス、洞察力、ダイナミックさ、リーダーシップに優れた選手」と評している。

 まず、「インテリジェンス」に関して。ストレッペル監督は「祐希は他の選手が見ていないスペースを見ている」と説明する。この特集記事に組み込まれた動画では、(1)小林がボールを持った選手Aのパスを受けるフリをしてマーカーを引きつけ、Aに対してフリーのBにパスを出すよう促す。(2)中盤で選手Bがボールを受けると、今度は小林がバックステップを踏みながらスペースを作り、ストライカーCへの縦パスのコースを作る――というシーンが紹介されている。

 ふたつ目の動画は「洞察力」について。「祐希は他の選手よりプレーのテンポが早い」というストレッペル監督のコメントを紹介しながら、中盤でボールを受けてマークをかわしてパスを出した後、即座に前方のスペースに走り込むシーンと、ビルドアップでボールを要求し、味方に指示を出し、さらに動きを止めることなくボールをもらいに行くシーンを紹介している。

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