「ゲントの侍」久保裕也は今が旬。
ハリルに届け、渾身のベストゴール

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 メヘレン戦後の記者会見で、ハイン・ファンハーゼブルック監督はプレーオフ1進出を喜びながら、「この冬、新たに入ってきた選手が重要な役割を果たし、この試合でも『違い』を作ってくれた」と語った。指揮官の言う「新たに入ってきた選手」とは、守護神のGKロヴレ・カリニッチ、右ウイングのカルー、そして攻撃的MFの久保の3人を指している。

 監督の会見コメントを聞いた久保は、「ラスト3試合、勝てたのはよかったですけど、最低限の仕事をしたかなという感じですね。チームの目標としてはプレーオフ1に進出することが絶対だったので、ここからという感じです」と、表情を緩めることなく次のステージを見据えていた。

 3月16日には、日本代表のメンバーが発表となる。メヘレン戦で決めたスーパーゴールは、日本サッカー協会のスタッフやヴァイッド・ハリルホジッチ監督に対し、絶好のアピールになったはずだ。久保は言う。

「見てもらっていたらありがたいですね。見てもらっていることを願います。選ばれると思ってしっかり準備したいです」

 久保裕也は、今が旬だ。

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