岡崎慎司の評価がV字回復。
暫定監督も「お前はチームの助けになる」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 ラニエリが解任され、助監督のシェイクスピアが暫定監督に昇格したのを機に、チームは昨季のプレースタイルに立ち戻った。結果、献身的に走り回る岡崎の存在価値が再評価されたのである。

 だが、それでも背番号20は現状に満足していない。ハル戦でも取材エリアに姿を見せると、まずは大きなため息。12月3日のサンダーランド戦から遠ざかるゴールを、この試合でも奪えなかったことがその理由だ。前後半に1度ずつクロスから得点チャンスが舞い込んだが、いずれも決めきれなかった。

「守備から入ろうとしているぶん、(ゴール)勘が鈍っているかなと思う。これからもずっと(自分を)使い続けてくれれば、そこをトライして(質を)もっと向上できる。今日のようなパターンから、『次は決めよう』と思えるわけじゃないですか。

 自分が信じていたとおり、献身的な仕事がこのチームには必要だと思う。それをやりながら、そこ(ゴール)を目指すという、昨季で見えた課題をまたトライしていきたい。確実にゴールを決め、確実な存在になれるよう努力していきたい」

 レスターの次戦は、3月14日に行なわれるセビージャとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦・第2レグ。この試合まで10日ほど空くため、レスター一行は温暖なドバイで4日間のミニキャンプを張る予定だ。トレーニングだけでなく、チーム全員でゴルフや食事もして英気を養うという。

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