岡崎慎司「キヨの仇をとれなかった...」。出番なくセビージャに完敗

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 ラモン・サンチェス・ピスファンで行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第1戦セビージャ対レスターは、2対1でホームチームが勝利を飾った。日本代表FW岡崎慎司はベンチ入りするも、出場機会には恵まれなかった。

セビージャ戦後、GKカスパー・シュマイケルと握手をかわず岡崎慎司セビージャ戦後、GKカスパー・シュマイケルと握手をかわず岡崎慎司 フランス人の主審クレマン・トゥルパンが試合終了の笛を鳴り響かせた時、勝利したセビージャは、チームもスタンドのサポーターの誰もが、どこか消化不良を感じていた。もちろんその理由は、レスターを圧倒しながらも最小得点差で終わってしまった結果であり、しかもアウェーゴールを奪われたことにある。

「我々にとってチャンピオンズリーグで勝つことはとても大事なことだ。だが、圧倒的に相手を凌駕した内容で、このわずかな結果を得ただけで第2戦を戦うのは最悪だ」

 CLグループリーグのユベントス戦で暴言を吐き、2試合のベンチ入り禁止となっていた指揮官ホルヘ・サンパオリは、試合後の記者会見で素直に不満を表明した。

 この試合、セビージャはシュート数では22対8、ポゼッションで68対32と、まるで黄金時代のバルセロナのような圧倒的な支配をした。しかも14分にはホアキン・コレアがPKを失敗、51分にはビトーロがポスト、89分にはアディル・ラミがバー直撃弾と際どい場面が多く、セビージャが第2戦に向けて大きなアドバンテージを手にしてもおかしくない試合内容だった。

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