ケルン大迫勇也、同点弾アシスト。FW+中盤役もこなし絶大な信頼感 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 大迫が放ったシュートは1本。70分に左サイドからパスを受けると、ペナルティエリアのはるか外の中央から強烈なミドルシュートを放ったが、これは惜しくも枠を外れた。
 
 2トップとはいえ、フォワードというよりも中盤的な役割をこなせてしまうために、指揮官からもチームメイトからも頼られてしまう。

「でも、やる仕事がちょっと多いので、本音を言うと、もっとゴール前に専念したいです。ただ、今はチーム状況が、ケガ人も出たし仕方ないことなので、切り替えてやれることをやるしかないですね」

 もし大迫がストライカーであることだけにこだわってしまえば、チームは苦しい台所事情がさらに苦しくなり、それが大迫自身の出場機会にも影響を及ぼしかねない。幸いにも選手とのコミュニケーション、意思疎通を大事にするシュテーガー監督のもとでプレーする大迫は、自分を納得させながら、与えられたポジションで成果を出している。得点からは遠ざかっているが、確実に信頼を勝ち得ているのだ。

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