落ち込む仲間を励ます岡崎慎司は、どん底レスターの救世主になれるか (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 スウォンジーも残留争いをしている。でも僕らの場合は、昨季の優勝しているイメージが消えていないから、泥臭く戦えないところがある。監督の狙いは(中盤を省略して最前線へ素早くつなげ、個の打開力でゴールを狙うような)楽して勝つことだと思うんです。グレイが2トップに入れば、自分にはできないプレーができる。今日もグレイならひとりで(ゴール前まで)持っていけていた。そういう意味では、自分は(先発に)選ばれにくい。

 見ている人は、救世主のような選手を求めていると思う。そういう意味では、信頼してもらえないと自分もできない。なんとか信頼してもらえるよう(チャンスを)掴めればいいなと思います。苦しい状況になったら、またチャンスが絶対にくると思う」

 そんな岡崎にとって朗報は、試合後にクラウディオ・ラニエリ監督がメンバー変更を示唆したことだろう。5連敗と黒星が続いていることで、「今のまま続けていくことは難しい」とコメント。6試合連続ノーゴールのアタッカー陣にも、大ナタを振るう可能性がある。

 もっとも、識者もこの考えに異論はなく、元リバプールで解説者のジェイミー・キャラガーは、「ラニエリは主力選手に忠実すぎた。変更を加える必要がある。さもなければ、このまま降格してしまう」と警鐘を鳴らしている。明らかに精彩を欠いているバーディーやMFリヤド・マフレズも、その例外ではないだろう。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る