2017.02.14

元主将マラドーナも参戦。くせ者
ナポリがCLで王者レアルを脅かす

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 ナポリではそのほかにも、マレク・ハムシク、ロレンツォ・インシーニェ、カリドゥ・クリバリ、ペペ・レイナら粒ぞろいのタレントたちが、サーリ監督のディテールにこだわったメカニズムの中で自らのタスクを全うしようと力を尽くす。また、ミリクが長期離脱から戦列に復帰したことも朗報だ。

 対するレアルも、マルセロとダニ・カルバハルのレギュラー両SBが復帰する予定だ。クリスティアーノ・ロナウドやルカ・モドリッチ、セルヒオ・ラモスら、真のワールドクラスを擁する欧州と世界の覇者が、戦力値で大きく優っていることに疑いの余地はない。

 CLのデビューシーズンを戦うナポリのサーリ監督も、「彼らと同じレベルでプレーできるとは言い切れない」と彼我の差を認めている。それでも現時点での勢いだけを比べれば、イタリア勢に分がありそうだ。サンティアゴ・ベルナベウでの第1戦が少数点差に終われば、勝敗の行方は分からなくなる。なにしろ、ナポリの本拠地であるサン・パオロは、アウェーチームにとって欧州屈指の難所なのだ。

 この2チームの過去の対戦は、ナポリでディエゴ・マラドーナが主将を務めていた29年前の一度だけ。その時の敗北を忘れていないマラドーナは、「心のクラブ」と公言する古巣の応援に、敵地での第1戦から駆けつけるという。腕利きの指揮官と30歳手前で覚醒した小兵エース、そして彼らを熱くサポートするフットボール界きってのレジェンド。王者が足下をすくわれるとしたら、こんなチームのような気がする。

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