2017.02.14

元主将マラドーナも参戦。くせ者
ナポリがCLで王者レアルを脅かす

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 年が明け、リーガ18節でセビージャに敗れたことで公式戦の無敗記録が止まり(40試合無敗はクラブ新記録)、スペイン国王杯では準々決勝でセルタに2試合合計3-4で敗退すると、地元メディアはここぞとばかりに批判を展開。特に、このフランス人指揮官が何度か用いた3バックが槍玉に挙げられ、先週末のオサスナ戦でも、「試合中に3バックから4バックへ変更したことでなんとか勝利を掴んだ」とする意見が多かった。

「ジダンは今、指揮官としてのキャリアで最も重要な時期に差しかかっている」と、かつてミランやユベントス、そしてレアルでもチームをリーグ優勝に導いたファビオ・カペッロは言う。「調子を落としているチームをいかに上向かせていくのか。それを明確に示さねばならないからだ」。

 そんなジダンの力量を測る格好の相手が、マウリツィオ・サーリ率いるナポリである。「ピッチ上に、ほかとは異なる絵を描こうとしている」と御大カペッロも好感を抱く58歳のイタリア人監督は、元銀行員という異色の経歴を持つ、下部リーグからの叩き上げだ。

 一昨季、セリエAに昇格させたエンポリで自身初の1部リーグを戦い、大方の予想に反して残留に成功。その手腕を買われて、昨季の開幕前には生まれ故郷に凱旋するようにナポリから迎えられると、前季5位に終わったチームを、ほぼ同じ戦力のまま2位に引き上げた。