番記者が明かす、本田圭佑ミラン残留の真実。
「夏にロスへ行くだろう」

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 こうしてミランとの話し合いの末、本田は6月までミランに残ることを決めた。残りの日々を使って、本田はゆっくりと周囲を見回し、いろいろな意味で自分に最適な移籍先を探すだろう。すべて彼の裁量で決められるから、それほど難しいことはないはずだ。

 まだ年齢もそれほど高くはないから(6月13日で31歳になる)、彼の実力を発揮できるリーグは世界中に数多くあるだろう。

 しかし、イングランドとドイツだけはやめておいたほうがいい。プレミアとブンデスリーガの地獄のようなリズムは彼には合っていない。それから中国もおすすめしない。金はあるが中身はひどいし、また言葉の問題が出てくるだろう。

 だから私が本田におすすめしたいのはこの3つ。リーガエスパニョーラ(難しいが)、アラブ(可能だが本田は行きたいとは思っていないだろう)、そしてMLS。この最後のアメリカが最も可能性が高いのではないだろうか。

 本田は2年前にアメリカに渡ったアンドレア・ピルロの例を注目している。ピルロもまたスピードはないが、テクニカルな足を持つ選手だ。マエストロ・ピルロは今、新天地で心からサッカーを楽しんでいる。それにアメリカなら本田のスクール事業もスポンサーも持っていくことができる。アメリカにはポテンシャルの高い巨大なマーケットがある。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る