2017.02.01

柴崎岳を囲んだテネリフェ報道陣。
「レアル戦のようなプレーをしてくれ」

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Getty Images

「ヨーロッパでやりたい気持ちがあったので、日本に戻ることは考えていない。できるだけ長くトップレベルでプレーしたいと思っている」

 テネリフェの空港に降り立った日本人MFは、テネリフェ選手としての所信表明を行なった。そんな柴崎を囲んでいたのは、日本人ではなく、地元スペインのメディアだった。地元テレビ、ラジオ、新聞、インターネットメディア、カメラマン......ざっと見て30人のテネリフェ報道陣が日本からの挑戦者を歓迎した。

 だが、そんな彼らにしても今回の移籍は想像もしていなかった。実際、ラジオ・マルカの記者ラモン・エルナンデスは、柴崎について「(クラブW杯決勝で)レアル・マドリードから2点を取ったこと以外は、正直、知らない」と、率直に話してくれた。

 それでも同記者は大きな期待を柴崎に寄せている。

「あの試合から言えば、彼はすばらしいタレントを備えている選手だと思う。ただ、見た感じ、線が細い。セグンダ(2部)はプリメーラよりもフィジカル的な要素が強いことは心配だが、今のチームには中盤で形を作れる選手がいないので、テネリフェがほしかったポジションの選手だ。レアル・マドリード戦のようなパフォーマンスを見せてくれたら、彼がここで成功することは間違いない。チームもプリメーラをかけた戦いをすることができると期待している」