ケルン大迫勇也、2得点の荒稼ぎ。「やっぱ点、獲らなきゃね」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文  text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Imaegs

 その4分後、今度は正真正銘の大迫のゴールが生まれた。大迫が中盤で一回はたいてから、ゴール前に入る。

「俺にとっては足りない形。もっとやっていかないと」と、自覚している動きだ。中盤でかかわり、自分が前に走りこ込めば、ゴール前でフリーになれるとわかっている形ではあったが、これまではなかなかできていなかった。1人でできるプレーではない。この日は頼みの中盤、ビッテンクールが戻っていた。

「レオが入ると、ためができるし、俺も前にいける」という、そのキープ力は大迫の求めていたものだった。

 ラストパスの左クロスはそのビッテンクールからきた。大迫はフリーになり、楽々と頭で合わせ、チームの2点目を決めた。

 前半のうちに3-0とードを広げると、後半は少々荒れた展開になる。1点を返されたものの、今度は大迫が右足で決めて4-1に。これで完全に勝負は決まり、大迫は味方の攻撃のお膳立てをする側に回って、6-1で試合は終了した。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る