武藤嘉紀VS大迫勇也。ブンデスで対戦した代表FWそれぞれの事情 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 マルティン・シュミット監督も「武藤は復帰戦で非常によくやってくれた」と称えていた。

 一方、チーム事情に苦しめられているのが大迫だ。本来はアントニー・モデストとの2トップでプレーしたいところだが、アウェー戦、しかも後半開幕戦という負けたくない試合で、指揮官は3-4-3のシステムを採用。とはいえ中盤の両サイドは最終ラインに吸収され、見た目上は5-4-1のような布陣で守備から入る戦いとなった。

 左FWでありながら左MFのようなポジションでプレーする大迫は、窮屈な動きを強いられた。そのなかでもキープ力や守備でチームにとって不可欠な存在だったのは間違いないが、FWとしての力は発揮されない。

「サイドだったので、守備をしないといけないから、しょうがないことですけど。ただ、もうちょっとうまく前に人数かけたいですね。あれではなかなか点はとれない。あそこ(前線)でうまく受けられれば次に行けると思うので、その入るタイミングとかをもうちょっと突き詰めていきたいですね。ただ、この形は今年、初めてやったのかな、だからなかなか......」

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