チェルシーに完敗。4試合で4通りのレスター布陣に岡崎慎司も当惑

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

「パフォーマンスについては、とても満足している。前半と後半の立ち上がりに失点したことは満足できないが、それらを除けば非常にいい試合だった。相手の攻撃スペースを埋めることができていたし、今日の布陣は非常によかった」

 試合後の会見でクラウディオ・ラニエリ監督がそう口にすると、筆者は思わず首を傾げてしまった。どこにポジティブな要素があるのか、まるで見えなかったからだ。

岡崎慎司はボールを追いかけまわして反撃の糸口を探したのだが......岡崎慎司はボールを追いかけまわして反撃の糸口を探したのだが...... 1月14日の第21節・チェルシー戦でイタリア人指揮官がピッチに送り出したのは3−5−2。好調チェルシーの3−4−2−1に"噛み合わせ"の点ではめ込んでいった格好だが、相手の長所を打ち消すはずの布陣で、立ち上がりの6分に早々と失点した。

 以降もチェルシーが試合をコントロールし、レスター・シティは自陣で守備に追われる展開が続く。しかも、陣形全体を深い場所に置くため、効果的にカウンターを仕掛けられず、後半立ち上がりの51分にまたしても失点した。

 チェルシーの中盤では、MFエンゴロ・カンテとMFネマニャ・マティッチがインターセプトとボール奪取でレスターをブロック。素早く攻撃につなげれば、最終ラインも相手ボールになるとすみやかに帰陣し、FWジェイミー・バーディーが活きるスペースを消していた。対するレスターは防戦一方。打開策のなさは致命傷だった。

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