あの選手にC・ロナウドより高い給料。今冬も中国の「爆買い」が爆発中 (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 振り返れば、昨シーズンの冬の移籍マーケットでも中国のクラブが話題を独占した。ブラジル代表MFラミレス(チェルシー→江蘇蘇寧/移籍金約36億4000万円/29歳)、コートジボワール代表FWジェルビーニョ(ローマ→河北華夏/移籍金約23億3300万円/29歳)、コロンビア代表MFフレディ・グアリン(インテル→上海申花/移籍金約16億8500万円/30歳)、コロンビア代表FWジャクソン・マルティネス(アトレティコ・マドリード→広州恒大/移籍金約55億円/30歳)......。こういった面々が1年前の冬の移籍期間に中国へ旅立ったことは記憶に新しい。

 彼らがいずれも高額な年俸に惹かれて中国のクラブを選択したことは周知の事実。ただ、それ以上にサッカー界を驚かせたのは、中国スーパーリーグ全体で200億円以上ものマネーが冬の移籍マーケットで投資され、それまで常に選手獲得のための投資額でトップに立っていたプレミアリーグを大きく上回ったという事実だった。

 この中国の「爆買い」傾向については、チェルシーのアントニオ・コンテ監督が「中国マーケットは危険だ。それはチェルシーだけではなく、世界のすべてのチームに対してだ」と警鐘を鳴らすほど、今やヨーロッパのビッグクラブの脅威となっている。

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