予想を覆すプレミア前半戦。チェルシー、リバプールはこのまま走れるか (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 そのマンチェスター・Uと対照的に、シーズンが進むにつれて調子を落としていったのが、ジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・Cだ。開幕前の優勝予想では最多得票を獲得し、『BBC』の独自ポイントでも堂々のトップ。"ペップ効果"による下馬評どおり、開幕6連勝を飾って首位へ躍り出た。ところが、ここから勝ち・負け・引き分けを交互に繰り返し、一気に5位へと下降。第15節のレスター・シティ戦(2−4で敗戦)のように、内容的に首を傾げてしまう惨敗もあった。

 最大の問題点は、グアルディオラ監督の思い描くプレースタイルが、チームに浸透していないことに尽きる。ポゼッションサッカーはまだまだ完成の域に達しておらず、守備陣にも穴が散見される。

 また、自身のコンセプトに絶対の自信を持つ指揮官にも、当たりの激しいプレミアリーグのスタイルに歩み寄る姿勢が必要だろう。後方部からやみくもにショートパスをつなげようとすれば、インテンシティの高いプレミアクラブの餌食になるのは目に見えている。指揮官の適応力や修正力も、後半戦のポイントになりそうだ。

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