原口、浅野にも影響。ブンデス各クラブの
合宿が「トルコには行かない」

  • 鈴木智貴●文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by AFLO


 そんななか、ドイツのプロクラブでは唯一、3部のRWエアフルトだけがトルコでの冬季合宿を行なう予定だ。同クラブのトーステン・トラウプSDは、ビルト紙に対して「(トルコでの合宿を)決定する前に、当然ながらチーム内で話し合いの場は設けられた。しかし、コストの問題を忘れてはならない。もちろん安全面のことを完全に保証することはできないが、私が思うに、100パーセント安全なところなど世界のどこにもないはずだ。代理店ともしっかりと連絡を取っているし、現地は非常に落ち着いた状況であることも聞いている」と話しており、キャンプ地として問題はないことを強調している。

 しかし、仮に安全面をクリアできたとしても、先述のように今シーズンは多くのクラブがトルコ行きを取りやめているため、例年のように練習試合を組めるかどうかは非常に疑わしく、実戦経験不足に陥ってしまう可能性もある。

 ちなみに、トルコの代わりにブンデスリーガ各クラブのハートを射止めたのはスペイン。昨年の同時期、1部からはアウクスブルクとマインツの2クラブが訪れたのみだったが、今季は一転し、1部10チーム、2部12チーム、3部7チームが「情熱の国」で汗を流す予定だ。

 残念ながら今冬だけに限らず、トルコから物騒な話が聞こえてくる間は、こうした流れを止めることはできないだろう。

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