原口、浅野にも影響。ブンデス各クラブの合宿が「トルコには行かない」 (2ページ目)

  • 鈴木智貴●文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by AFLO


 ドイツ紙『ライニッシェポスト』によると、トルコは年間700ものサッカークラブが合宿を行なうほどの人気キャンプ地であるという。ブンデスリーガだけでも、2015-16シーズンはヘルタ、ボルシアMG、ハンブルガーSV、ハノーファー、シュツットガルト、ブレーメン、ダルムシュタットなど1部の7クラブと2部の8クラブが訪れた。その1年前も、1部6クラブと2部10クラブが、アンタルヤやベレク周辺で冬季合宿を行っていた。しかし、この冬に限っては、ブンデスリーガの1部2部ともに、トルコへ行くクラブはひとつもない。

 もちろん、現地で実際に生活している人々と、そこから遠く離れている我々の間に、意識の違いはあるだろう。しかし、昨年6月28日にイスタンブールのアタテュルク空港の自爆テロで48人が死亡したことをはじめ、同7月にはクーデターも発生。10月14日には、アンタルヤから車でわずか30分のチャルティジャクに2発のロケットが着弾し、その後もアンタルヤで10月25日に、イスタンブールで12月10日に、それぞれ車が爆発するテロも起こるなど、大都市もリゾート地も決して安全とは言えない状態が続いている。

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